オールオン4の施術後にすべき正しい歯磨きのポイント!
これらは治療前に患者さんへ説明をしますが多くの患者さんは定期検査やセルフケアを怠ってしまいます。
患者さんのモチベーションを保つという意味でもこの記事を書いています。オールオン4を検討している方にも読んでいただきたいです。
施術後の歯磨き方法
「オールオン4は人工物だから虫歯にならないし歯磨きなんてしなくても良いんじゃないですか?」という声が聞こえてきますが、大切なのは被せてあるブリッジではなく顎の骨と結合しているボルトと歯茎の境目です。
ボルトやブリッジ部分は人工物ですが歯茎は人体の一部です。そして上にブリッジが被せてある関係で自浄作用(唾液できれいになる)が低いです。
こうした綺麗になりにくい部分を丁寧に清掃するのがオールオン4で大切になります。では、どうやって綺麗にしていけばよいのでしょうか。
歯磨きの手順について説明してきます
ワンタフトブラシとは毛先が一つにまとまっている歯ブラシのことで通常であれば最後方歯の奥側を磨く時に使用されます。一番奥の歯って磨きにくいと感じたことはないですか?もしそう感じているのであればワンタフトブラシを使用してください。オールオン4患者さんだけでなくても使用出来る歯ブラシです。
ワンタフトブラシでは歯茎とブリッジの下部をメインに清掃します。毛先が一つになっていて広範囲を一度に磨くことはできません。それなので一箇所を丁寧に力を入れずに磨くようにしてください。
■通常の歯磨きを行う
ワンタフトブラシでブリッジの下部に溜まっている汚れを除去できたら次に通常の歯磨きを同様に磨きます。この時も人工物であるブリッジを一生懸命磨いても何も起きませんので、ブリッジと歯茎の間に毛先を当てて磨くようにしましょう。
あまり力強く磨いてしまうと歯茎を傷つけることになるので優しく丁寧に磨いてあげましょう。
この手順で時間をかけて磨けばおおよそ綺麗になります。しかし、もう少しポイントがあるのでお付き合いください。
歯ブラシや歯磨き粉選びのポイント
そうは言っても今や歯磨き粉も多種多様な世の中になってきました。虫歯予防でフッ素が配合されている歯磨き粉は多く、磨いているだけでホワイトニングもできる歯磨き粉も誕生しています。
しかし、オールオン4をしている患者さんは歯磨き粉選びで少し気をつけるべきポイントがあります。
■フッ素が入っていない歯磨き粉を買うべき
オールオン4は顎にインプラントのボルトを埋めて、その上にブリッジを被せています。ボルトはメーカーさんによって異なりますが金属アレルギーの患者さんでも使用できるよう「チタン」が使われていることが殆どです。
金属アレルギーの原因となる金属イオンが体内へ放出されないようにチタンの表面には膜が張っていますが、チタンとフッ素の関係性は悪いです。
フッ素はチタンを腐食させてしまう恐れがあるという報告がされました。フッ素配合の歯磨き粉が多いですができればフッ素が含まれていない歯磨き粉を購入するようにしてください。
■研磨剤の含まれていない歯磨き粉を買うべき
研磨剤は歯の表面に付着している汚れを落とす効果があります。それなのでホワイトニングをしたい人向けの歯磨き粉には研磨剤がよく使用されています。歯磨き粉を使っていて「つぶつぶ」と砂利のようなものを感じるときはありませんか?それが研磨剤です。
研磨剤は汚れを落とすときに歯を少し傷つけます。被せ物のブリッジも同様で研磨剤で目には見えないレベルで細かな傷がつくのです。傷がつくとそこへプラークが溜まりやすくなり不潔になりやすいので研磨剤の含まれていない歯磨き粉を選ぶようにしてください。
歯ブラシは毛先が柔らかく、持ちやすいものを選ぶようにしましょう。また毛先が開いている場合は歯ブラシの替え時です。
定期検診の重要性
定期検診で確認することといえばインプラントと骨の結合、ブリッジとインプラントが緩んでいないか、噛み合わせのチェック、歯磨きはしっかりできているかなどです。
不具合が見つかった時に早期治療ができるためにも定期検診は重要となります。