インプラントの手術後に気をつけたい日常の注意点
インプラント治療は外科的手術を要する
インプラントの手術後の注意点
手術の際に使用される麻酔は、術後1~2時間で切れていきますが、麻酔が効いている間は、頬の粘膜や唇や舌の感覚がありません。傷や腫れを作る原因となってしまいますので、噛まないように注意をしてください。
■うがい
手術の直後のうがいは、水を含んでそっと吐き出す程度にしましょう。手術後2~3日までは、傷口のかさぶたが剥がれて再び出血をしてしまう可能性があるので、静かにうがいを行ってください。
■薬の服用
処方された薬は、頓服薬以外は、指示通りに飲み切ってください。抗生剤は指示通りに服用しなければ、薬の効果を発揮することができません。ただ、体に合わない場合があるために、発疹や下痢、喘息などが出た場合は、手術を受けた歯医者さんに相談をする必要があります。
■当日の食事
インプラントは当日から食事を通常通りに行うことが可能ですが、香辛料の多く含まれているもの、からいもの、刺激の強い食べ物、固いものは避けてください。術後2~3日は、お粥やスープ、うどんなど、あまり噛む必要のないものを選んで食べるようにするといいでしょう。
■アルコール
アルコールは、当日だけではなく、1週間は我慢をしましょう。その理由は、アルコールによって血液の循環が促進され、ふさがった傷口が再び開き出血が止まらなくなってしまう恐れがあるということです。トラブルを避けるためにアルコールは、控える必要があります。
■お風呂
アルコール同様、手術当日のお風呂は、血行が良くなり出血の原因になってしまいますので、止めてください。湯船につかるのは、術後2~3日避けたほうがよさそうです。その間はシャワーで我慢をしましょう。
■喫煙
喫煙は、インプラントの成功率を下げてしまう原因となってしまうので絶対に止めてください。また、喫煙というのは、口の中が乾燥しやすくなり、傷口が雑菌に感染しやすい状態になり、インプラントが顎の骨に定着しにくくなってしまいます。さらに、喫煙をすることによって、歯茎の毛細血管が収縮してしまうために、傷口がふさがりにくい状況となってしまうでしょう。そして、喫煙というのは治療が終わったあとも、歯周病になりやすく、また、そのことに気づきにくくなってしまいます。気づいたときには重症化してしまっているというようなことが多く見られます。可能であれば、インプラントの治療を機に禁煙をすることをおすすめしています。
■歯磨き
歯磨きについては、インプラントの手術の際に、歯医者さんからの指導があるはずです。その指示の通りに行い、口腔内の細菌を増やさないようにすることが大切です。もし、指示がなかったとしたら、歯医者さんに問い合わせをしましょう。一般的な注意点としては、抜歯をするまでは、歯磨き粉は使用せず、歯ブラシが手術をした部位に当たらないように天然の歯を磨くことに留めてください。手術をした箇所に歯磨き粉や、歯ブラシが当たってしまうと、傷を作ってしまう可能性があります。そうなると、治りが遅くなってしまうので注意が必要です。
■運動
運動も、手術直後の2~3日は控える必要があります。激しい運動はもちろん、軽い運動でも控えた方がいいでしょう。運動は体を疲労させ、抵抗力が落ち傷の治りが遅れてしまいます。ですので、なるべく安静に過ごすことを心掛けてください。