どんな医院で治療する?インプラントをする医院の選び方のポイント
インプラント治療を受ける歯科医院の寿命
よって、インプラント治療を受ける際は、「その歯科医院はどれだけ存続できるのか」という点も歯科医院選択の視野にいれなくてはいけません。
インプラントは全ての歯科医院で共通の器具を使用するわけではないため、「インプラント手術を受けた歯科医院」と「メンテナンスを受ける歯科医院」を分けるのが難しくなります。
インプラント手術を受けた歯科医院が閉鎖してしまうと、メンテナンスができないため、周囲炎を発症してしまう可能性が高くなってしまいます。
■インプラントメーカーはどこのものを使用しているのか
歯科医院やその歯医者の考え方によって使用するインプラントメーカーが異なります。世界シェアが最も高いのが「Nobel Biocare」「straumann」になります。これらメーカーであれば、最悪手術を受けた歯科医院がなくなっても、他の歯科医院でメンテナンスを受けることができます。
ですが、歯科医院によってはあまり有名ではないメーカーや海外でしか取り扱いのないメーカーを使用しているところもあります。そうなると、何かインプラントに問題があっても他の歯科医院では嫌がられてしまうため、後々大変な思いをします。
インプラント治療を受ける際には、どのメーカーのものを使用するのかを確認とって検索するようにしましょう。
CT等の設備が揃っているか
ですが歯科医院によっては、CTの機材を導入するのに初期費用が高額となるため、導入をしないままインプラント治療を行っている歯科医院もあります。そういった所でインプラント手術を受けると、提携のCTを導入している歯科医院にわざわざ出向いてCT撮影のみしに行かなくてはなりません。そのため手間も時間もかかります。
また、インプラント手術中にもきちんと正しい位置にきているかを確認のためにCT撮影することもありますが、設備の揃っていない歯科医院では最初に撮影した情報のみで手術を行うことになります。情報が少なくなる分、成功のリスクも低くなると考えられます。
手術室完備の歯科医院かどうか
歯科医院が手術室を完備しているというのは、それだけインプラント手術や口腔外科手術に力を入れている歯科医院という判断材料になります。
■普段の診療でも滅菌された器具を使用しているか
普段の歯科治療で、「滅菌レベル」と「消毒レベル」の境がきちんとできていない歯科医院もあります。前の患者さんに使用した器具を、アルコールワッテで拭いただけ使いまわしたり、患者さんの唾液や血液が付着した手袋のまま他の場所を触ったりしているような歯医者やスタッフのレベルだと、綺麗な環境でインプラント手術を受けられるとは考えにくいです。普段きちんとできてない歯医者が、手術の時だけきちんとできるわけがありません。
普段の診療の様子や使用している器具のメンテナンス状態を確認すると、しっかりとしたインプラント手術を受けられるかどうか判断することができます。
インプラント治療が総額いくらかかるのか
実際にインプラント治療を行うとなると、患者さんの骨の状態によっては人工骨を一緒に移植したり、インプラント埋入前に骨を作成したりする必要がある場合もあります。
きちんと歯科医院でCT診断してもらい、どのような処置が必要となるのか、総額いくらくらいかかるのか見積もりを出してもらうようにしましょう。他院と比較して劇的な安さを売りにしている歯科医院は、大抵見積もりをきちんとだしてもらうと他院とそう変わりない、という場合がほとんどです。インプラント治療は一生ものの治療になりえます。安さだけで医院を選ばないようにしましょう。