歯科コラム

年齢制限はある?いくつからオールオン4の手術はできる?

2018年02月8日 (木)
オールオン4は、総入れ歯や歯の本数が少ない人が利用するインプラント治療です。現在では多くの歯医者で取り扱っていますが、オールオン4は手術が必要です。オールオン4を検討中の方の中には自分の年齢でも手術は受けられるのか知っておきたい方もいるでしょう。
今回は、オールオン4に年齢制限はあるのか、いくつから手術が可能なのかをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

16歳以降から手術を受けることができる

16歳以降から手術を受けることができる
結論から言えば、オールオン4の手術が可能になるのは16歳以降からです。その理由は手術を受ける人の骨を利用して行うインプラント治療だからです。
オールオン4では骨にインプラントを埋め込みます。そのため、成長段階の青少年に手術することはできません。
一般的に人間の骨は、16歳まで成長し続けると言われています。そのため、16歳以降からの年齢設定がされているのです。
しかし、一般的に16歳未満の人がオールオン4を利用するケースはほとんどありません。何故なら、健康な人であれば、16歳未満で総入れ歯になったり、多くの歯が抜けていたりすることは少ないからです。
検討している人は独断せずに、まずは歯医者で手術を受けられるかカウンセリングを受けましょう。

オールオン4の手術は高齢者でも受けられる?

基本的にオールオン4を検討する人は、総入れ歯や歯の本数が少ない人です。つまり、利用者の大半を高齢者が占めるということです。
オールオン4を検討している高齢者の中には、70歳以上の年齢に到達しても手術ができるか気になる方もいるでしょう。実際にインプラントを埋め込むためには手術が必要です。手術を乗り切るためには一定の体力が必要になります。つまり、身体が弱っている方には負担が大きいということです。
しかし、従来のインプラントに比べてオールオン4は負担が少ないと言われています。そのため、年齢の上限は設けられていません。
また、高齢になれば骨密度が低下します。骨にインプラントを埋め込むので、骨密度が低いと従来からある手術方法では固定させられない可能性があります。しかし、オールオン4では骨密度ができるだけ高い部分を選んで埋め込むことが可能なため、70歳以上の人でも手術を受けられます。

年齢が高いほうがリスク回避ができる?

年齢が高いほうがリスク回避ができる?
出産とは逆で、オールオン4は年齢が経過している方がトラブルは少ないです。その理由は、使用期間が短いからです。
長い間オールオン4を使用していると、インプラント周囲炎などのお口トラブルのリスクが高まります。インプラント周囲炎になれば、歯茎が腫れたり、インプラントが抜け落ちたりしてしまう可能性があります。つまり、トラブルを抱えやすくなります。そのため、20代や30代などの若い年齢層ではなく、60代や70代などの高年齢層の人が利用しやすい治療方法です。
しかし、年齢が高齢であれば全くリスクがないとは言えません。検討している方でまず治療後のリスクを考えたい人は、歯医者を利用して医師のカウンセリングを聞くことをおすすめします。

年齢以外にオールオン4を利用できない人もいる

年齢以外にも利用できない、適していない人がいます。そのため、該当する人は歯医者で相談をして手術を受けられるかどうか、アドバイスをもらってください。

■喫煙をしている人
喫煙をしていると、どうしても口腔内環境が悪くなりがちです。その理由はヤニなどが人工歯につきやすいからです。
喫煙者でも毎日磨き残しがないようにブラッシングをしたり、定期的に歯医者に通って歯石を除去してもらったりすれば、衛生的に口腔環境を維持できます。しかし、ブラッシングを1日2回以上しない人や磨き残しが多い人は、せっかくオールオン4を利用しても、短期間で使い続けられなくなる可能性があります。
まず、喫煙をしている人は、歯医者さんと相談して禁煙から始めることをおすすめします。禁煙でヤニが歯につきにくい環境が得られ、インプラントを維持しやすく、身体の健康にもプラスに働きます。また、周囲の人の健康にも配慮できます。

■噛み締めや歯ぎしりをする癖がある人
年齢以外にも、噛み締めや歯ぎしりをする癖がある人は、オールオン4が不向きな人です。特に歯ぎしりは就寝中にする噛み締めです。つまり、意識がない時にギリギリと歯ぎしりするので、改善することは容易ではありません。確かに、お顔のマッサージをするなど、自分で努力をして歯ぎしりをしないように努められますが、ボルトに負荷がかかり壊れてしまうケースもあります。
歯ぎしりだけでなく、日頃から噛み締める癖がある人も好ましくありません。お仕事をしている時や精神的な負荷がかかると、意識していないが噛み締めてしまう癖を持つ人もいます。歯ぎしりと同様にボルトに負荷を与え、破損の原因となります。できるだけ日頃から意識して噛み締めないようにしたり、改善方法が見つからない方は歯医者に相談したりすることをおすすめします。