歯科コラム

総入れ歯で痛い!というお悩みがある方におすすめのオールオン4

2018年06月2日 (土)
近年、日本でも歯に対する意識は高まっている傾向にありますが、ある調査によると、70代で総入れ歯になっている人は約30パーセントいるようです。さらに、80代になると約60パーセントに増えるようです。また、40代で総入れ歯になっているという人は約7万人以上いるというデータもあります。その理由として、歯周病や虫歯が挙げられますが、歯周病は成人の8割近くの人がなっている可能性があるとも言われていることから、他人事ではないでしょう。そうです、いつ自分の歯を失ってしまってもおかしくはない状況なのです!そこで今回は、歯を失ってしまった時の治療法であるオールオン4についてお話しいたします。

オールオン4は最先端の治療法

オールオン4は最先端の治療法
総入れ歯というと、「おじいちゃんやおばあちゃんが使っているもの」というようなイメージがあるかもしれません。確かに以前は、歯を失ってしまった場合の治療法として、総入れ歯や部分入れ歯などの「入れ歯」が主流でした。しかし近年では、インプラントの技術が発達したこともあって総入れ歯ではなくインプラントを選択する人も増えてきました。その中でも「オールオン4」は最新の治療法で、身体的な負担や金銭的な負担が少なく、さらに審美的にも美しい歯を取りもどすことが可能になるということで注目されています。

オールオン4のメリットは?

■噛み心地がよい
通常のインプラントと同様に顎の骨に土台を固定するため、オールオン4もしっかりと固定されています。そのため、食事や会話に影響することはないでしょう。硬いものでもしっかりと噛んで食事することができます。噛むことは脳への刺激にもなるので認知症予防にもなります。

■手術したその日に食事ができる
オールオン4は治療をおこなったその日の仮歯を入れることができます。硬いものは避ける必要がありますが、仮歯が入ればその日のうちに食事をすることができます。

■手術時間が短い
通常のインプラントは1本の歯に対してインプラントを1本ずつ埋め込む必要があったため、手術の時間が長くなってしまいましたが、オールオン4の場合はインプラントを4本埋め込むことで完了するので、その分手術時間も短縮されます。
また、使用するインプラントの本数が少なくなるので、通常のインプラントよりも費用が安くなるところも嬉しいポイントでしょう。

■審美性が高い
通常のインプラントと同じように、天然の歯と変わらないぐらいきれいな仕上がりになります。また、顎の骨に固定されているため人前で突然外れてしまうこともなく安心です。

■アンチエイジング
入れ歯を長く使用していると、骨吸収が進行しやすくなってしまいます。そうなると、口周りの筋肉が衰え、シワやたるみが目立つようになってしまいます。その点、オールオン4は骨吸収を抑制できるので口元を若々しく保つことができます。また、審美性も高いので、人前で自信をもって会話できたり思いっきり笑顔をみせることができたりと、表情や気分も明るくなります。笑うことは心身ともに良い効果をもたらしますね。

総入れ歯の噛み心地は?

総入れ歯の噛み心地は?
総入れ歯は、健康保険が適応になるため治療費は安く抑えられます。また、外科手術の必要もないので身体的な負担も少ないです。しかし、天然の歯に比べて咀嚼力が約10~30パーセントになってしまうなど、噛む力が著しく低下してしまいます。また、硬いものや繊維の多いものを噛むことが困難になったり、歯茎が全て覆われてしまうので食事の美味しさが感じられなくなってしまうこともあります。
総入れ歯を使っている方で、「痛みを感じる」という経験はないでしょうか。総入れ歯のデメリットとして、使用しているうちに合わなくなってしまうことがあります。年齢にともなって歯茎が退縮してしまたり骨吸収が進むことや入れ歯自体のダメージによって劣化してしまうことが原因ですが、自分の口にあっていない入れ歯をそのまま使用していると、噛むときの圧力が均等に分散されなくなったり傷になってしまって痛む箇所が出てしまうのです。また、歯茎との間に隙間ができてそこに食べ物が入り込んで痛みを感じることもあります。総入れ歯は作り直すことができるので、調整しなおすことで痛みは改善されますが、食事のたびに痛みが出てしまうのはとても不快ですし、身体にとっても良いことではないですね。痛い場合は使用をやめて歯医者さんに診てもらいましょう。

高齢でも大丈夫

長い間総入れ歯を使用してきた方は、インプラントにしてみようかなと思った時に顎の骨が痩せてしまっていて適応できないということがあります。加齢によって顎の骨量が少なくなってしまっていという方もいるかもしれません。そのような場合でも、オールオン4ならインプラント治療できる可能性は高くなります。「総入れ歯に違和感はあるけれど、もう高齢だから…」とか、「骨がたりないから」とインプラントを諦めていた方は、一度歯医者さんに相談してみましょう。