総入れ歯とどう違う?オールオン4のメリット・デメリット
総入れ歯やオールオン4は比較的認知されていますが、この2つにはどんな違いがあるのか、また、どのようなメリットとデメリットがるのかをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
総入れ歯とオールオン4の違いは?
総入れ歯は嘔吐反射などのデメリットがあるので、使用するのに苦労する方もいますが、問題なく使えている人にはメリットもあります。
総入れ歯は保険の適用が可能な治療です。そのため、診療代が安く済むことがメリットです。また、噛み合わせの調整など、事前に行う検査も保険適用なので安心です。
一方で、オールオン4は総入れ歯とは全くの別物です。簡潔に言うと4本のインプラントを埋め込み、入れ歯に似たブリッジをはめ込む治療方法です。総入れ歯は手術が不要ですが、オールオン4は本格的に手術をします。
治療方法は全く違うので、治療を受けるにあたって総入れ歯とオールオン4の違いは把握した方がよいでしょう。
オールオン4のメリットは何?
■異物感が少ない
総入れ歯の場合は完全に固定することが難しいです。食べ物を噛む時にズレたり、場合によっては外れてしまう可能性もあります。異物感を感じて嘔吐反射を繰り返す人も少なくありません。
しかし、オールオン4はインプラントをしっかりと埋め込んでその後に入れ歯を固定します。術後は強い力で噛んでも入れ歯がズレることはありません。
■審美性が高い
オールオン4は入れ歯をしっかりと固定することができるため、見た目も違和感を感じることがありません。
総入れ歯は金具を使用するので、どうしても不自然な仕上がりになります。
美しい見た目を手に入れたい人は、審美性の高いオールオン4を検討してみてはいかがでしょうか。
■日常生活でストレスを感じることが少ない
総入れ歯の場合は、普段生活しているときに入れ歯がズレたりすることも考えられます。ズレるたびにストレスを感じることもあります。
また、食事の際に「ズレるかもしれない」と不安になり、しっかりと噛むことができない人もいます。しっかりと噛めなければ、胃に負担をかけたりして健康的な生活を送れません。
しかし、オールオン4なら入れ歯のズレに不安を抱えることはありません。食事中も会話をする時もストレスを感じなくなるでしょう。
オールオン4のデメリットは何?
■手術を避けられない
総入れ歯は、外科治療は必要ありません。基本的に入れ歯を作るだけなので、噛み合わせを見たりなどの調節をするだけです。
しかし、オールオン4はインプラントを埋め込むので手術が必要です。
オールオン4はそれほど大きな負担はないと言われていますが、身体への負担は避けられません。
治療を考えている方は、身体の状態を見ながら慎重に決断した方が安心です。
もし、手術をするにあたって不安な気持ちが大きな方は、一度歯医者でカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。
■治療費の問題
総入れ歯と比較すると、どうしても避けられないデメリットが治療費の問題です。総入れ歯は治療している間は全て保険適用内です。そのため、あまり費用をかけられない人でも受けられます。
しかし、オールオン4は費用面で負担がないとは言えません。これからオールオン4を検討中の方は、ある程度まとまった費用が必要になることを頭に入れておきましょう。
■治療を受けられない人もいる
オールオン4は通常のインプラントに比べて負担が少ないので、比較的治療を受けられる人は多いですが、誰でも受けられるわけではありません。
例えば、身体に糖尿病などの持病を持つ人は治療を受けられないことがあります。糖尿病の人は血液の循環が悪いことが治療を受けられない要因で、術後の回復が遅く負担が大きいことから歯医者に断られることが多いです。
その他にも、お口の状態でオールオン4が受けられないと歯医者での診断で分かった場合には治療を受けられません。
オールオン4を検討している人は、一度治療を受けられるかどうか歯医者で相談をしてみてください。